活舌が悪い原因
以前、原因の一つに呼吸が浅くて語尾まで発声するための呼気量が不足していることをあげました。
それと当時に、顎や口、舌の緊張のために口形や舌の動きが不自然になってしまっていて正しい発声ができなくなっている場合があります。
首や肩、背中など上半身が緊張していると、必然的に顔全体や喉、口の周りなどにも緊張を呼びます。その緊張により、発声器官(声帯)や発語器官(口腔、舌、咽頭、鼻腔、口蓋)に影響が及ぶことになります。
したがって、発声器官や発語器官の余分な緊張を解くことが、活舌を良くして正しい発声を促すことにつながります。
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吃音者の活舌改善に呼吸練習を
吃音者の活舌の悪さを改善するー深めの呼吸 吃音者が改善したいと思っている症状の中には、吃音者独特の症状というより、一般者にも良く見られるものがあります。 中でも「活舌の悪さ」はよく耳にします。活舌の悪 ...
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活舌改善に筋弛緩法
筋弛緩法とは、体の各部分の筋肉の緊張を順々にほぐしていき、神経の活動をストップさせて大脳の興奮をひきさげるというリラックス技法です。
この練習は、体の各部分ごとに緊張をほぐしながら、最終的に体全体の筋緊張を緩めていく方法ですが、
全体を一通りやらなくても、体の各部分の緊張だけを重点的にほぐすことも可能です。
活舌を良くするためには、上半身の緊張を緩めることと、顔全体の緊張を緩めることが大事です。
<やり方の一例>
・上半身を緩めます。
両手の手のひらを少し硬めに握って、手首を内側に曲げて手首から肘までの筋肉を緊張させて肘を曲げて力こぶを作ります。そして、両腕全体の筋肉の緊張感を感じ取ります。さらにそのまま、両肩を持ち上げて首に押し付けるようにして、首と肩と背中の筋肉を緊張させます。そして、ゆっくり力を緩めます。両腕、首、肩、背中の筋肉の力を完全に抜きます。
・顔の筋肉を緩めます。
まず目を固く閉じて顔をしかめて目の周りの筋肉を緊張させます。そのまま口を固く閉じて唇の端を左右にグッと引いて口や顎の周りの筋肉を緊張させます。顔中の筋肉をギュッと固くしたまま、さらに舌の先を上顎に強く押し付けて、舌や口の中、喉の筋肉を緊張させます。その緊張感を味わったら、ゆっくり力を抜きます。まぶたを軽くして、口を軽く開いて顔全体の筋肉の硬さを緩めていきます。
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リラックス練習
目次1 吃音者に必要な完全リラックス2 筋弛緩法2.1 〈ポイント〉2.2 <進め方ー短縮版を一例として>2.3 こんな方に最適3 自律訓練法3.1 標準練習の公式3.2 各段階のポイント4 リラック ...
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