一音目は音として発声できても、一音で途切れて次の音につながらず、最初の一音を何度も繰り返してしまう連発タイプの吃音者の吃音方がいます。
連発が主体の吃音者のトレーニングのポイントは、第一音発声と同時に出した音をしっかり聴こうとすることです。
出した音を聴こうとすることで息は次の音に流れやすくなり、息がブツ切りになることなく滑らかに発声が続いていきます。また、一音目の語尾までしっかり発語し、さらに語尾まで聴く意識を高めます。すると自然に一音から二音へ、二音から三音へと息が流れてフレーズが滑らかに発声されていきます。
連発タイプの吃音症状は、発声した自分の声をしっかり聴きながら発声することが身に着くと比較的改善がしやすいものです。したがって、学生さんならば教科書や本、成人の方なら資料や新聞などの朗読を繰り返し練習すると良いでしょう。
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難発吃音のトレーニング
第一声が出ない 電話をかけるときや受けるときの最初の第一声が出ない、インターホンで名前を名乗ろうとしても初語が出ない、あるいは挨拶や自己紹介の始めのことばがタイミングよく出てこないなど、第一声が出ない ...
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