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中阻性吃音のトレーニング

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中阻性吃音

出だしは何とか発声できても、フレーズの途中で詰まってしまい次のことばがなかなか出てこない吃音者がいます。

例えば、「よろしくお願いいたします」というフレーズを言おうとすると、「よろしく」で切れて「お願いいたします」の「」がなかなか出てこないというケースや「昨日はありがとうございました」と言いたいのに、「昨日は」で切れて「ありがとうございます」の「」が出てこなくなってしまうような状態を中阻性吃音といいます。

 

中阻性吃音のトレーニングポイント

中阻性吃音者は次のような練習をすると効果的です。

「よろしくお願いいたします」を例に説明しましょう。

まずはよろしくの「く」の音を語尾までしっかり発声すると同時に聴こうとします。するとお願いいたしますの「お」の音は言おうとしなくても自然に発声が促されやすくなります。みなさんは、よろしくで途切れることを恐れるために、次の「お」の音を意識的に出そうと頑張っています。

途中で途切れてしまう人は次のように順番に発声練習してみて下さい。

・よろしくお

・よろしくおね

・よろしくおねが

・よろしくおねがい

・よろしくおねがいい

・よろしくおねがいいた

・よろしくおねがいいたし

・よろしくおねがいいたしま

・よろしくおねがいいたします

のように、「よろしくおねがいいたします」と一気に言おうとせず、最初は「よろしくお」まで言おうとしてみてください。のどや口元など、どこにも無理な力がかからず言えることに気づくと思います。その感じで、一音ずつ加えて発声していきましょう。そしてフレーズがなめらかに連続して言える感覚をつかむのです。

吃音の人は「よろしく」で喉を締めて息止めしやすいので、この練習でフレーズを一息で楽に言えるように練習しましょう。フレーズが一息で滑らかに言えている発声音をしっかり自分の耳で聴き取りましょう。そして、自分の中にスムーズに言えている音イメージをしっかり定着させましょう。

 

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