吃音 吃音者に役立つアドバイス

続・視覚映像化でスムーズなしゃべりをインプット

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自分の理想とするしゃべりの姿を決める

あなたにも、思いがけず自分の理想とするしゃべりができた経験が一つや二つはあることと思います。その経験を思い出してみてください。それがたとえ最高に満足いった経験とまではいかなくても、とにかく自分の経験の中では良い状態で話せた時のことをよく思い起こしてみてください。

声の大きさやスピード、表情や態度、話しぶり、さらにその時の気分や身体の感じなどをできるだけリアルにありありと思いだすようにします。

もし、自分の経験の中にそのような経験がない場合は、自分の周りにいる人で、自分の理想とするしゃべりをしている人を思い出したり、あるいは、テレビや映画で見る俳優さんやアナウンサーばどあなたが、あんなふうにしゃべれたらいいな~と思う人のしゃべりを思い浮かべてみてもよいです。

 

コミュニケーション

 

 

望ましいしゃべりの状態を具体的にイメージする

吃音者に「どうなりたいですか?」と質問すると、ほとんどの人が「どもらないようになりたい」と答えます。

確かにもっともな答えではありますが、実はこの表現には目標達成を邪魔してしまうマイナスの力が働いてしまう恐れがあるのです。「どもらないようになりたい」とは、どもりではない状態になりたいと言っています。この時、あなたはどもった時の嫌な絵、失敗して落ち込んでる絵などマイナスのイメージを想起しているはずです。

「どもらないようになりたい」では、実際にはどうしゃべりたいのか、どうなりたいのかという具体性がありませんから、いくら「どもらないようになりたい」と思っていても実現されることはありません。

「どもらず、どうしゃべりたいか」を具体的に鮮明にイメージできるかが実現の鍵なのです。具体的に、肯定的な言葉で表現し、そして鮮明にイメージしてみることがポイントです。

例えば、電話の時、いつも慌ててどもってしどろもどろになってしまう人が「慌てないで、どもらないで話せるようになりたい」といっても、その人の脳裏に浮かんでいるイメージは、過去のどもっている姿です。そして、さらに「慌てないように」と意識することで、焦りを助長し、どもる感覚を一層意識してしまうことになっていきます。

そこで、具体的に肯定的な言葉を使って自分の理想のしゃべりをイメージしましょう。例えば、「ゆっくりしたスピードで、大きめな声で語尾まで一語ずつ丁寧にしゃべろう」とか、「ゆったりした気分で、相手に聞き取りやすくゆっくり話していこう」というように、肯定的な言葉を使って具体的に表現、イメージすることで、脳には具体的な指令が送られ、それを実行するための指令が身体の各所に送られていくのです。

したがって、「どもらないようになりたい」と思っているようなら、今から早速肯定的で具体的な表現に変えてみることをお勧めします。

 

視覚映像化訓練でスムーズなしゃべりをインプット

視覚映像化とは 視覚映像化とは、自分が達成したいと思う行動や反応を具体的かつ詳細にイメージして、そのイメージした行動や反応を体感的に学習し、身に付けるというものです。 視覚映像化による訓練では、イメー ...

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