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はやぶさ開発者に吃音者が...

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はやぶさ2 着陸成功!

2018年2月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は探査機「はやぶさ2」が地球から約3億キロメートル離れた小惑星「りゅうぐう」に午前7時29分着陸したと発表しました。

 

はやぶさ

 

岩だらけの地表で半径わずか3メートルの場所を狙って着地したそうです。小惑星への着陸は世界でも2005年の初代「はやぶさ」以来、2例目。極めて高い精度の着陸をなし遂げ、日本の技術力を証明するとともに小惑星探査で世界に存在感を示しました。

 

はやぶさ開発者に吃音者が...

このニュースを聞いてかつて放映されたテレビ番組のことを思い出しました。

はやぶさ開発に携わった人たちに渡辺健が訪ねてインタビューをするというような内容だったと思います。

その中で、宇宙用リチウム電池の開発にあたった古河電工の技術者が紹介されました。彼はインタビューの冒頭、自分が吃音者であるがゆえに技術者を目指したことを公表しました。そして研究を続けていく中で「コンプレックスがあろうがなかろうが、人前でしゃべれるようになっていった」と告白したのです。

吃音指導している側から見ると彼のしゃべりには吃音の症状がみられるところがありましたが、その話しぶりは通常のコミュニケーションが十分とれるくらい滑らかなものだったと記憶しています。

技術者に成り立てのころは、当初の思惑通りしゃべる機会も少なかったかもしれないですが、徐々に話す機会が増えていったのでしょう。きっと電池開発に注がれた情熱や熱心さ同様に、しゃべることに対しても避けずに真正面から取り組んだのだろうと思います。その成果が吃音の改善・解消につながったのでしょう。

 

自己開示

「自己開示」・・・吃音を隠すより自ら吃音であることを公表してしまえば、知られることへの恐れが軽減する分、緊張や不安がなくなり思ったよりどもらずに話せるものです。

みなさんも思い切って、自己開示してみてはどうでしょう...

一番大事なことは本人の吃音に対する自覚や意識がが変わることだと思います。吃音の症状が改善されていくにつれて、吃音の自覚は『吃音は何としてもなくしたいもの』というマイナスイメージから『少々吃音があってもいいか』というようにプラスイメージへと変わっていきます。

あれほどまでに吃音を否定し、問題視していた人の心に変化が...
「今は少しくらいどもってもいいかなーと思います」
「しゃべるって楽しいです」
「まあ、失敗してもいいや」
「あの頃は暗かったなー、今はみんなから明るくなったといわれて嬉しい」

 

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