先日、友人からある呼吸の本を紹介されました。呼吸に関する本はたくさん出版されていますし、呼吸法を教える講座もかなりあります。そこで、教えている呼吸法のほとんどは心を落ち着かせる、身体の緊張をほぐすためのリラックスを習得、あるいはリラックスを深めるなど健康管理の一技法としてのものが多いように思います。
しゃべることが仕事のアナウンサーや、役者さん、声楽家などにとって呼吸法は仕事上のスキルを維持、向上するためのレッスンとして行っている方も多いと思います。
また、吃音者や言語障害、病気の後遺症で発語に問題を抱える方々には呼吸練習が必ず必要です。前者、後者ともに求められる呼吸法はリラックスのためのものとはポイントが違います。このことに関しては既に以前の記事でご紹介してありますのでそちらをご覧ください。
今回私が紹介された呼吸法の中で重視されていたのが『呼気』だったので、改めて『呼気』の重要性を再認識しました。
「呼気」とは、吐きだす息のことです。私たちは一時も休むことなく息を吸って・吐くという呼吸をおこなっています。生命維持には不可欠なものですね。普通、私たちがしゃべっている声は「呼気」つまり吐く息によって発せられる音です。息を吐くという行為なしでは決して声は作られていかないのです。
しゃべりに問題を抱えていらっしゃる方は、ぜひとも「呼気」重視の呼吸法を練習してみて欲しいです。息を吐く呼吸を練習していることでしゃべりが改善されてくるだけでなく、「リラックス」の習得まで副産物として身に付いてしまいます。これは練習しない手はありませんね。
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