吃音 吃音ワンポイントレッスン

続・電話が苦手

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電話で社名が言えなかった人が克服した方法

極度の電話恐怖症の人がかつて問題を克服した方法の一つをご紹介しましょう。

吃音で第一声が言えない人や、社名が名乗れない、決まり文句の挨拶が言えないなど、電話に対して強い恐怖心を持っている人は、どんな電話応対をしたいかということを考えたことがほとんどないようです。ただ、どもらずに言わなくちゃとか、どもらず言えなかったらどうしようと不安がっているだけで、本当はどう言いたいのかがないのです。

そこで、「どもらなかったら、どう言いたいのか?」考えてもらいました。もしあなたが非吃音者ならば、どんな電話応対をたいのか、実際に非吃音者として電話応対しているところをイメージしてみます。

また、今までの経験の中で、電話に対する不安や恐れがあったにもかかわらず思いのほか電話応対がうまくいった時のことをよく思い出してみてもよいです。

その場で感じていたいフィーリング

まず、電話応対の場をどういうフィーリングで過ごしたいですか?(電話応対が満足行った時の感じを思い出してください)その場で感じていたいと望む基本的な気持ちを決めます。

例えば、

・明るく元気な雰囲気

・エネルギッシュで快活な雰囲気

・静かでクールな雰囲気

・親しみのある誠実な雰囲気

・普段のマイペースな雰囲気

・どっしりと落ち着いて堂々とした雰囲気 など。

このフィーリングは、その場でのあなたの表情やしぐさ、声の感じ、体の動きや態度などににじみ出て、あなたの意志や態度を形づくります。

例えば、あなたが「明るく元気な雰囲気」がいいと思ったとします。明るく元気ですから、おのずと声は大きめで明るい印象となることでしょう。そして表情は笑顔になっていることでしょう。決して暗い顔で下向き加減の姿勢ではないはずですね。

クライアントさんの女性が、ある日、「電話で社名が名乗れるようになりました」と報告してくれました。聞いてみると、自分のデスク上の電話のそばに、ニコニコマーク😊と電話応対時のメッセージを書いた紙を貼ったそうです。そして電話が鳴ると同時にその紙を見ながら、受話器を取り発声したところとてもスムーズに自分の理想通りの応対ができるようになったとのこと。

 

スマイル

 

さらに、よく聞いてみると、ニコニコマークを見ながらだと自然に笑顔になって気持ちがリラックスしてくるのを感じたそうです。第一声がスムーズに出たことでさらにいっそう安心してその後もしゃべりやすかったと報告してくれました。

みんさんも、一度自分の本当に望んでいる電話応対の姿をイメージで感じ取ってみてください。そのイメージが鮮明に描ければ描けるほどイメージ通りの応対がきっとできるようになることでしょう。

 

苦手
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