吃音の人は自分から相手に話しかけたり、質問することがなかなかできない人が多いようです。それは、こうした場面ではよりいっそう相手の注意が自分に向いてしまうので、それを恐れているのです。自分から話しかけたり、質問したにもかかわらず、どもってうまくしゃべれなかったらと、それが気になって話しかけたい気持ちや、質問したいことを諦めてしまう場合が多いようです。
自分の気持ちを大切にすることです。話しかけたい、質問したい気持ちをどもることを恐れて避けてしまうと、その場は、どもらずに済んだことで一時的にホッとするかもしれませんが、避けた自分にがっかりして空しい思いを感じることも多いはずです。避けている以上、決して話しかけたり、質問できるようにはならないでしょう。うまく言えるかどうかより、話しかけたい、質問したいというあなたの欲求に素直になることです。そうすれば気持ちに声は乗ってきます。まずは気持ちを流すことが大切です。気持ちが流れれば流れるほどしゃべりはより自動的な仕組みにスイッチが入りだし益々スムーズになっていくものです。