吃音は幼児期の障害
Bloodstein O(1995)、Yairi E(1999)による研究報告によると、吃音は幼児期の障害といわれ、2~4歳に5%の子供が発症し、その約4割の子が急に発症します。
また、3歳児検診までに約60%、4歳までに約95%の子が吃音を発症しているといわれます。そして、発症後4年で74%が自然治癒するといわれます。
成人における吃音の有病率は言語、民族を問わず、約1%であることが知られています。こうしたことが、吃音は幼児期の障害だといわれる所以です。
幼児期には高頻度で観察される言語障害の問題ではありますが、幼児期に吃音が発症する原因は遺伝子などの内的要因や環境などの外的要因等さまざま研究、議論されているところではありますが、いまだ確定的な原因がないといってもいいでしょう。また、自然治癒の要因なども明らかになっていないのが現状です。