吃音 吃音改善に大事なこと 自分の声を聴く

自分の声を聴く

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スムーズなしゃべりは空気伝導の声を聞くことから…

私たちが声を出すと、その声は口から外に出て空気を伝わって内耳に至る経路と、体の中から直接頭蓋骨を伝わって内耳に至る経路があります。

前者を空気伝導、そして後者を骨伝導といいます。通常私たちは、空気伝導と骨伝導の混ざった声を自分の声だと思っています。そして、無意識的に外からの声を聞くという、つまり空気伝導の声に焦点を合わせたしゃべりをしているといわれます。この時、自動化された発語運動が促されるので、しゃべりは最もスム-ズなのです。

 

空気伝導

 

ところが、吃音の人は、どもることを恐れて「口から出した空気伝導の声」を聞くのではなく、話そうとした時、骨伝導として伝わる声帯のわずかな振動に注意を向け、言葉が出そうかどうかのチェックを行ない、口や唇、喉、呼吸などの発語器官を意識的に調整してしゃべろうとしています。すなわち、「先に口から出した空気伝導の声」を聞くのではなく、「これから出そうとする骨伝導の声」を聞こうとしているのです。つまり、空気伝導の声ではなくて、骨伝導の声に焦点を合わせて喋ろうとしているのが『吃音(どもり』なのです。

 

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