自己紹介の場面はいろいろありますね。仕事で名刺交換の場面や会議、懇談会、PTA、町内会、サークルなど、初日の会では、自己紹介は付き物と言ってもいいくらいです。そうした初対面の場面で自分の名前が言えないことで困っている吃音の方も多いものです。
自己紹介の場面では、自分の番が来るまでドキドキしてしまって、他の人の自己紹介がまったく上の空状態で聞けていなかったという場合が多いようですが、他の人の自己紹介をしっかり聴くことが大事です。
自分の番が来て、どもらずスムーズに名前が名乗れるかばかりに気が向いてしまって必死に心の中でリハーサルなどをしていると、気持ちがその場から離れてしまうので益々緊張が上がります。できるだけその場にしっかり気持ちを向けて話し手の声に耳を傾けましょう。自分の番がきたら、慌てず一呼吸入れてからしゃべり始めるくらいで大丈夫です。この時、言い急がず、初めての相手に自分の名前をしっかり覚えてもらおうというくらいの気持ちでゆっくり一語ずつていねいに言っていきましょう。