吃音者は要注意!
吃音者の多くは、中耳や内耳の機能が衰えている(弱っている)と言われます。
下記に一つでも当てはまる方は、要注意です。
- 電話の声が聴き取りにくい。
- 人ごみの中での会話が聴き取りづらい。
- 聞きなおすことがある。
- 耳がつまったような感じがする。
- 車内放送や場内放送が聞こえにくい。
- 聞き耳でないと聴き取れない。
- 突発性難聴になったことがある。
- テレビの音が大きいといわれる。
血流不足で耳の機能が衰える
耳の中でも、特に中耳から内耳にかけての部分に何らかのトラブルが生じていると考えられます。
中耳には、鼓膜や耳小骨(鼓膜の内側にあるつち骨、きぬた骨、あぶみ骨という3つの骨)があり、音の振動を伝えたり、増幅したりする役目があります。また、内耳には、カタツムリのような形をした蝸牛と呼ばれる器官があり、聴覚機能を司っています。
鼓膜から伝わってきた音の振動が蝸牛の中を満たしているリンパ液に伝わり、それを蝸牛の有毛細胞が感じ取って聴神経を通じて脳に音として伝えています。この一連の機能を正常に働かせるためには、耳の各器官に酸素や栄養が十分に供給されなくてはなりません。
ところが、睡眠不足やストレス、塩分過多、喫煙、磁気の影響などさまざまな原因によって、中耳や内耳の血流が阻害されると、鼓膜や蝸牛が酸素不足や栄養不足に陥って働きが鈍り、内耳まで届けられた音の情報が脳まで正しく伝わらなくなります。
もっとクリアに聴き取れればしゃべりがスムーズに!
耳の細胞の生まれ変わりをサポートするサプリメント「ヒアオール」という海外製のサプリが紹介されていました。
活性型ビタミンB12(メチルコバラミン)をはじめとする各種ビタミンやミネラルをバランスよく配合したこのサプリメントは、耳のすみずみまで血液を行きわたらせて活性酸素を除去し、細胞の生まれ変わりをサポートする商品のようです。
耳の各器官に必要な酸素や栄養が供給されることで、音が脳へ伝わりやすくなるので結果的に聴力が改善すると考えられます。
既に紹介済みのトマティスメソッドによれば、
・聴覚の改善により発声にも変化が現れる
・聴覚の改善後、発声の改善も定着させることができる と言われています。
つまり、もっとクリアに聴き取れれば、しゃべりがもっとスムーズになることが期待できるということです。
そのためにも、アミノ酸やビタミン、ミネラル類(中でも葉酸は低周波の音の聴き取りにかかわる働きが上がると言われている)の栄養を食品から摂取する必要があります。食品からの摂取が不十分な場合はサプリメントの摂取も考慮すると良いでしょう。
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吃音児童に聴覚情報処理障害(APD)
コミュニケーション障害学会の学会誌(2018年12月版)に「吃音児における聴覚情報処理障害の併存に関する予備的検討」という調査報告があったので紹介します。 【調査の目的】吃 ...
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