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出だしの第一声が出ない

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第一声が出ない

自己紹介や名刺交換、受付、注文、電話などで自分の名前を名乗ろうとした時に、最初の第一声が出ないで四苦八苦している吃音者。
また、「おはようございます」「お世話になります」「失礼します」などの決まり文句の第一声がその場の状況に応じてタイミングよく出ないで困っている吃音者が多いものです。

 

落胆

 

さらに、意識するとすべてのフレーズの第一声が出なくなるという吃音者もいます。

吃音のタイプでいうと難発型になります。吃音が発症した当時はまずほとんど連発型から始まりますが、いつの間にか連発型から難発型に移行していくケースが多いです。一見、吃音が目立たなくなりますが、実は吃音の程度は悪化しています。

この難発の吃音を改善するためには、連発ができる状態に戻すことが近道です。というのは、難発の方が出ない状態でも頑張って発声しようとすると連発になるか、連発気味になります。つまり、難発は連発したくないという思いから発声にセーブがかかっている状態なのです。

 

第一声をどう発声したらいいの?

お名前はと聞かれて、「田中」と答えるとしましょう。田中は、タ、ナ、カの3つの音からできています。お名前はと聞かれ、「田中」と答えようとすると決まって喉が絞まり声が出なくなってしまいます。

でも、「タ」だけ発声してもらうと、喉も絞まらないし、舌が上顎にくっついて離れないということもなく無理なく発声できます。つまり苦手なフレーズの出だしの1音だけを発声しようとすれば、スムーズな発声が促されるのです。

「田中」をスムーズに発声したいなら、まずは、「タ」の音を何度も発声しその時のどこにも無理がかかっていない楽な発声の感覚を十分体感する必要があります。第一音を発声と同時に聴きながら発声しようとすれば息は第一音から第二音以降に流れてフレーズがスムーズに発声されていきます。

したがって、まずフレーズの第一音を無理なく発声できる感覚を味わいながら、発声と同時に自分の出した音をしっかり聴きながら発声するトレーニングをじっくりするとよいでしょう。

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