随伴症状とは、言葉を無理に出そうと努力するときに身体に起きる意識的・無意識的運動や動作、過度の緊張状態をいいます。随伴運動が身に付くのは、話している途中で急に話せない状態に陥ると、一刻も早くその状態から抜け出そうとして意識的、無意識的に色々試みた結果、思わず言葉がスムーズに発語できたとします。この偶然あるいは意図的に行った行為で急場をしのぐことができると、やがて、それを意識的に用いるようになります。こうして、随伴症状が短期間のうちに習慣化されていくのです。
構音・呼吸器系の随伴緊張・運動 | あえぎ、下突出、舌打ち、口をねじる、開口、口唇・顎の開閉 |
顔面に現れたもの | まばたき、目を閉じる、目を見開く、顎をしゃくりあげる、鼻腔をふくらませる、渋面 |
首頭の運動 | 首を前後、側面などへ動かす |
体幹の運動 | 前屈、のけぞり、腰を浮かす、四肢を硬直させる |
四肢の運動 | 手足を振る、手で顔や体をたたく、足で床を蹴る、こぶしを握る、硬直させる |