4月病とは
5月病はよく聞かれますが、最近は4月病という言葉を耳にするようになりました。 入学、就職、転勤、異動など、環境がガラリと変わる新年度の4月。4月は、新学期の始まり、部署の移動や新入社員の入社など環境の変化の多い月です。新生活への適応やチャレンジなどさまざまなストレスがかかりやすい時期でもあります。
また、この時期は季節の変わり目でもあり自律神経の乱れも起こりやすいです。そのため体調不良に悩まされることもあります。
ちょうどゴールデンウィークが明けた頃から何故かやる気がなくなったり、不安感や緊張感が続いてしまい、その精神的ストレスが体調不良となって出てくるという症状があります。これが5月病です。しかし実は、4月にも同様の症状が表れる方が見受けられ、これが『4月病』と呼ばれています。
吃音者の4月病
学生さんをはじめ社会人の方で吃音の問題を抱えている人にとって、新学期や新しい部署、新入社員を迎える場面などでは必ずと言っていいほどある自己紹介の場面がきっと心配だったことでしょう。
新しい環境では交友関係を築くために友人や同僚、先輩、上司などとのコミュニケーションをしっかりとる必要があります。
また、学業生活や職場生活を充実させるためには、友人や先生、先輩や上司にさまざまな場面で質問したり、相談したりすることが多々あります。
吃音の問題を持っていると「どもる」ことへの不安や恐怖のために緊張してしまい、うまくコミュニケーションが取れずに落ち込んでしまうこともあるでしょう。
吃音の問題を持っていない人でさえ、新しい環境になじむには時間がかかるのはやむを得ないことです。吃音者は一般の方が持つ不安や心配事にしゃべりの問題が加わるのですから、うまくいかない時はいっそう深刻です。うまくいかない日々が長く続くと次第に登校拒否や出社拒否にも陥りかねません。まさに4月病発症です。
そういう事態にならないようにするには、一人でもありのままの自分をオープンにして相談できる人を作ることです。
自分の弱みを見せるのは恥ずかしいし、悔しいという思いがあるかもしれませんが、むしろ告白された側からすると、自分を信頼してくれているんだな~と、あなたに親近感や好感を抱くことと思います。
4月病を乗り越え、来るゴールデンウィーク明けの5月病に備えて、良い人間関係が築けると良いでしょう!
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