朗読や資料を読み上げるのが一番苦手だという吃音の方がいます。こうした人は、文章や資料を書いてある文字通りに読まなければならないので、そのことを恐れているのです。スピーチならば、苦手なことばは他の言いやすいことばにかえることができるし、どうしても言えそうになければ言わずに済ますこともできますが、文章や資料の読み上げとなってはそうはいかないので絶体絶命な危機感を感じてしまうのです。
朗読、資料を読み上げる時には、少し大きめな声を出して、出した声をしっかり聴きながら読みましょう。会話と違って自分のペースを相手に乱される心配はありませんから、少し大きめの声を出して一語ずつ語尾まで聴くくらいの意識でゆっくりていねいに読んでいきましょう。つまずいたら慌てずゆっくり言い直しをしましょう。