会議やプレゼン、朝礼の席など、人前で話す場面は、吃音の方にとっては特に苦手な気の重い場面のようです。比較的短い時間に決まったテーマに関して相手に正確にわかりやすく話をしなければならないので、吃音の問題を持っていない人でも結構苦手な人が多いのもうなずけます。事前に話の趣旨をまとめてリハーサルを行っておくことが大切です。
本番では、どもってことばにつまったり、途切れ途切れになってしまうことも考慮して、言いづらくなったときには、落ち着いて言い直しをすることを事前練習の際にプログラミングしておくといいでしょう。
どもらずしゃべれるかどうかを心配したり恐れたりするより、どうしたら少しでも楽に滑らかにしゃべれるか、その方法をイメージングしておくことが大切です。前もって自分の状態を受け入れていれば、本番で少々どもってしまっても慌てずにすみます。事前にプログラミングしたことを思い出しゆっくり言い直したり、ちょっと間をおいてもういちどゆっくりしゃべり出すのです。