吃音の人は、日常の短い挨拶が特に苦手です。「ありがとうございます」「おはようございます」「お疲れさまでした」「お先に失礼します」などの短い挨拶のことばがどもらずスムーズにタイミングよく言えるかどうかいつもハラハラ、ドキドキ心配しています。
相手に気持ちを伝えようとすることが一番大切です。ことばは気持ちを伝える手段であることをまずしっかり念頭に置きましょう。ことばだけを言おうと躍起になってはいませんか?
「おはようございます」のことばはどもらずなめらかに言えていても、下向き加減で蚊の鳴くような小さい声で挨拶されたとしたらどうでしょう。決して気持ちのよいものではないですね。「おはようございます」の挨拶には、『気持ちのいい朝ですね』『今日も一日よろしくお願いします』『今日も一日お元気で』などの気持ちが込められているものですから、相手の顔をしっかり見て微笑みながら元気に声を出すことを心がけましょう。
また、「お疲れ様でした」には、『今日も一日ご苦労様でした』『お仕事ありがとうございました』『ゆっくり休んでくださいね』などと同じ意味が含まれています。ですからやはり、相手をねぎらう気持ちを込めて言えるようになりたいものです。
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どもることを気にして感情がこもっていない
目次1 挨拶が言えない2 感情をこめてこそ、本当の挨拶 挨拶が言えない どもることを気にしている人で、短い挨拶が言えないで困っている人は多いものです。 朝の挨拶の定番「おはようございます」 仕事終わり ...
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