言友会でDAF体験会実施される
埼玉言友会で2015年に、第8回吃音勉強会「聴覚性遅延フィードバック装置(DAF)を体験・考察する」が開かれていたという記事を見つけました。
過去に専門家からDAF装置を使用して吃音治療の訓練を受けたことのあるメンバーのお一人が、DAF装置を使った吃音改善法について参加者に知ってもらおうと体験会を開いた様子が報告されていました。以下記事の一部をご紹介します。
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発話リード装置DAFの紹介
目次1 DAF装置とは2 発話リード装置DAFの種類2.1 据え置き型発話リード装置DAF 家庭練習用2.2 携帯用発話リード装置DAF フルーエント・スピーカーポケット型2.3 携帯用発話リード装置 ...
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勉強会の場では実際に参加者にDAF装置を体験してもらい、朗読文のテキスト教材などを読んでもらいました。
体験者の声を聞いてみると、遅れて聴こえる声を意識しながら話すのは、なかなか難しいことだったようです。
ワンテンポ遅れて聞こえてくる自分の声を待って次の音に進むようにして朗読すると、非常に発話がゆっくり均質かつリズミカルになるのを体感できました。
通常、健常者は自らの声が空気伝導して耳に入ったものを追うように発声しているところ、吃音者の場合は骨伝導に依存しているために発話の流暢性が失われており、これをDAFが矯正してくれるようです。聴覚刺激に注意を置換することにより流暢性を体感し、これを体に覚えこませるということのようです。
理屈は分かりますが、実践はなかなか困難であると感じました。朗読には慣れてきても、実際の会話でこの装置を使用して練習することは、やはり少し無理がありますね・・・ただ前々回の勉強会で使用したレジュメによれば、国リハの酒井先生の臨床試験においてレベルⅢのエビデンスで効果が立証されているとのことでした。
言友会(げんゆうかい)とは
現在、吃音(きつおん)のために悩んでいる人は、少なくありません。このような人達が『言語障害があっても明るく生きよう』をスローガンに全国各地で『言友会』を作り活動しています。
言友会とは、吃音のためのセルフ・ヘルプグループで、全国言友会連絡協議会が昭和43年、全国組織として結成され、埼玉言友会も同じ趣旨のもと昭和61年に結成しました。一人で思い悩まず吃音を持ったもの同士が助け合い、協力し合って吃音問題に取り込もうとしている人達の集まりです。
(埼玉言友会HPから引用させていただきました)