お詫びをする場面は、少なくともこちら側に謝罪しなければならない要素があるわけですから、吃音の人にとっては普段の会話場面よりも一段と緊張が高まりどもりやすい場面と言えます。
お詫びを言う場面も、お礼を言う場面同様、『思いを素直に伝える』ことが大事です。「申し訳ありませんでした」「大変失礼致しました」など率直に自分の気持ちを伝えようとすればことばは自然に発せられるものです。ことばが少々つまずきがちであったとしても、あなたが自分の非を認めて素直に謝罪しようとする姿勢が伝わることが大切なのです。
だれでも思いもよらない事態に直面したときなどは、慌ててどもりがちになることはよくあることです。このような場面ではむしろ冷静に落ち着き払ってしゃべろうとすることのほうが場にそぐわないことだと認識しましょう。